こんぱら!mistyです。
1月はミシェル・フーコーとよく戯れていましたww コレージュドフランス講義シリーズはやはりピカイチ☆
■痛みと身体の心理学 新潮選書
★★★★★ 非常に優れた一臨床心理学の書物だと思う。プロセス指向心理学者であるミンデルという臨床医がドリームボディという独自の概念を用いて体系化させたPOPの日本発概説書みたいです。至る所、筆者の学問的横断性の広さが垣間見られ、実践面にも充分に配慮したスグレモノだと思います(^o^)
読了日:01月29日 著者:藤見 幸雄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16142472
■アガンベン入門
★★☆☆☆ アガンベンは難しいとかそういうのじゃないので、これは読む必要なし。むしろアガンベン著作のダイナミクスを減じてしまわせるほどだ。アガンベンの記述は緻密だが配慮があり、脚注もよくついている。図説もある。これを読む特別の必要性はない。
読了日:01月28日 著者:エファ・ゴイレン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16102578
■ケアの社会倫理学―医療・看護・介護・教育をつなぐ (有斐閣選書)
★★★★★ 本書は概説書の役割を果たしているため、具体的な解決策をどかーんと提示したりしているわけではない。しかし…。この本が発刊されたのは2005年、まだ10年と経っていない。しかし、これが学知の現状である。第二章の「看護とケア」の2論文では、特に考えさせられることが多かった。ケア概念は始まったばかりだ。
読了日:01月27日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16086493
■危機の大学
大学の危機ではなく、危機の大学である。教育過程における大学機構の位置付けの揺らぎを、特に切実な問題として受け取った。
読了日:01月27日 著者:瀬戸内 寂聴,稲盛 和夫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16085901
■自己再想像の“法”―生権力と自己決定の狭間で
★★★☆☆ 自分の研究テーマの先駆け的な書物だが、法的視点・思考から主に語っているので、おそらくこれが今の医療社会における生政治的なアプローチの限界なんだろうと思った。法的思考だけでは物事は語れない。
読了日:01月27日 著者:仲正 昌樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16084187
■ミシェル・フーコー講義集成〈7〉安全・領土・人口 (コレージュ・ド・フランス講義1977-78)
★★★★☆ 論点は多岐に渡り、話がデカすぎてまとまりは見えない。しかし、17ー20世紀の時代の中から、「統治術」「(政治)経済学」の出現・発展を見出だしたのは、ものすごい功績だと思います。具体的な講義内容は、安全メカニズムの話から、中盤を多く司牧型権力について語られ、最後に国家理性について。次巻をすぐ読む!
読了日:01月27日 著者:ミシェル フーコー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16084100
■スウィート・ヒアアフター
★★★★☆ ばななの後書きが全てを物語ってます(^o^) 生と死をめぐるテーマは元々ばなな流のものであり、これを読んで被災者の方々の心が軽くなるかどうかは分からないけど、少なくとも僕は相変わらず心洗われました。メメント・モリ、死を想いながら生きよって感じだと思います(^w^)
読了日:01月22日 著者:よしもと ばなな
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15965810
■ホモ・サケル 主権権力と剥き出しの生
★★★★★ 文句なし。現代に連なる生政治のリアルな問題を提示している。それでは、これからどうすればいいのかは、これからのアガンベンの課題でもあり、本書を読んだ人々が考えても良い、しかし差し迫った課題である。
読了日:01月19日 著者:ジョルジョ アガンベン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15901069
■ミシェル・フーコー講義集成〈6〉社会は防衛しなければならない (コレージュ・ド・フランス講義1975-76)
★★★★☆ 最後の一コマで、人種主義と生権力という二大テーマが交錯して、おぉぉって感じでした。本書の講義自体は、戦闘、歴史、民族といった感じで、タイトルは直接的には関係がありません。
読了日:01月19日 著者:ミシェル フーコー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15900929
■パンドラの匣 (新潮文庫)
★★★★★ ひどく感動してしまった。これだ、これが青春だ!『正義と微笑』も『パンドラの匣』も、美しく爽やかで、それでいて重くてさらに軽い。形容できないほどすばらしい。
読了日:01月11日 著者:太宰 治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15715574
■アンチ・オイディプス
読了日:01月11日 著者:市倉 宏祐,ジル ドゥルーズ,フェリックス ガタリ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4309240828
■政治的ロマン主義
ー 途中で飽きた(>_<) ちょっと退屈。いつか読む日は来るのか!?
読了日:01月06日 著者:カール シュミット
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15597881
■人権の彼方に―政治哲学ノート
★★★★★ いい小冊子だ。「ホモ・サケル」と「アウシュビッツの残りもの」の補完財的な書物。アガンベンの思想の根底は変わらない。そこにホモ・サケルや難民たちの悲痛の想いが聴こえてくるみたい。
読了日:01月06日 著者:ジョルジョ アガンベン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15597788
▼2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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@ misty
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