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発信主義。:「抱えるくらいなら、発信【発進】せよ」 **** mistyの目に映る様々な社会現象を、考察・検討を通してグダグダ考えましょう。

フルハウスは嗤う

   

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9月に読んだ本

こんぱら、mistyです! 10月に入りましたね~。だんだんと寒くなってきました(+_+)

久しぶりに、読書まとめを。8,9月は鬼のように本を読みまくりました笑
 敢えて2冊あげるとするならば、『チベットのモーツァルト』と『夜戦と永遠』は必読本です!!!
どうぞ~。

2011年9月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5546ページ
ナイス数:18ナイス

■ミシェル・フーコー講義集成〈4〉精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義1973-74)
★★★★★ この講義シリーズ、いいですね! それにしても、「精神医学の権力」、これは素晴らしかったです。フーコーによる歴史の取り上げは少し恣意的かもしれませんが、それでも精密。”精神医学(反・狂気)”と”権力”という、フーコーの中でもかなり深いテーマの結節点とも言っていいと思います。読みやすかったし、文句無しです。
読了日:09月25日 著者:ミシェル フーコー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13624375

■ネーションと美学 (定本 柄谷行人集)
★★★★☆ ネーション論。 『トラクリ』でのネーション論をおぎなうものとしてもあったけど、それ以上に様々な領域とこのネーション論を絡めている(しかも面白いし妥当)所が柄谷さんの粋な所。「文字の地政学」なんかは特にオススメです。定本シリーズもあと1冊かぁ…。
読了日:09月25日 著者:柄谷 行人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13624287

■雪国 (新潮文庫 (か-1-1))
★★★★☆ 名作すぎて今まで逆に手が出ませんでしたが、やっと読みました。というか読みやすっ!セリフがやたら多いと感じますが、登場人物の微妙で細かい心理の描写が巧い。ストーリーも、雰囲気もとても独特(まるで、ちょっぴり官能的なチェリーの味のような)でした。 いいですね、川端康成( ^^) _旦~~
読了日:09月25日 著者:川端 康成
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13624190

■足ふみ留めて---アナレクタⅠ (アナレクタ 1)
★★★☆☆ あとがきで述べてあるように、雑多なまとめ本。佐々木さんは、結構スキゾ(死語でしょうか笑)な性格なんだなぁ…と思ったり笑 この書物からは、あまり刺激的なものは受け取れませんでした。対談が良かったです。
読了日:09月25日 著者:佐々木 中
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13624144

■夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル
★★★★★ うーん面白かったー! 特に僕はラカンへの理解が全然だったので、佐々木氏のまとめはかなり嬉しかったです。フーコーの個所が少し長くてダラダラとした印象。おそらくこの本で日本に名が知れ渡るであろうルジャンドルの論は、新鮮でした。それにしても、この三者を通じて辿り着いた地平、「夜戦と永遠」は、こんなにもあっけらかんとして、ちょっぴり寂しいものなのでしょうか。『何も終わらない、何も』と述べるよりも、『何かがいつも始まる、何も』と肯定的に読み替えて、これから佐々木氏の思想をみていきたいと思いました。
読了日:09月25日 著者:佐々木 中
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13623965

■差異と反復
読了日:09月25日 著者:ジル ドゥルーズ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4309230296

■知識人とは何か (平凡社ライブラリー)
★★★★☆ ”有名”な思想家や批評家の本をよく読んでいる僕にとって、そうした行為はどれくらい意義があるのだろうか(ただの啓蒙に過ぎないのだろうか?)などとも思って、知識人論を読みたいなぁと思ったらサイードのこの著作がありました。明快だけど、とてもサイードの確固たる心構えを感じる! そうだ、現代には中途半端な”知識人”が多すぎるのだ、知識人には知識人の倫理や道徳があるのだ、と諭してくれた一冊でした。「オリエンタリズム」もその内読みたいです\(^o^)/
読了日:09月25日 著者:エドワード・W. サイード
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13623799

■吉本隆明と柄谷行人 (PHP新書)
★★☆☆☆ 吉本隆明氏については、著作を読んだことが無かったので、吉本入門的な意味合いも含めて読んでみました。 感想としては、記述が分かりづらい(引用がヘタ)。 でも、今に生きる思想の重要テーマを何気にうまく整理してもいて、そこはラッキーでした。だけど、この本は、二人の思想の比較というタテマエをとりながら結局合田氏の思考をお披露目したいんじゃないか、という気がして残念。星3つでもいいかなと思ったのですが、これくらいで。
読了日:09月25日 著者:合田 正人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13623724

■差異と反復
★★★★★ [再読] …やっと完全読破できました! 第三章「思考のイマージュ」らへんから、やっとこの本に対する”姿勢の硬さ”のようなものが取れて、何とかゆっくりづつとはいえ楽しんで読めるようになりました。しかし、内容はやはり激ムズ(というより分からないww) 個体の流動的な発生を主に論じている(「世界は卵である」といった記述など)のかな…? くらいです。 でも、読んでいて本当に楽しかったです。人生の伴侶としたいと思います。ありがとうドゥルーズ!
読了日:09月25日 著者:ジル ドゥルーズ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12692884

■表層批評宣言 (ちくま文庫)
★★☆☆☆ 苦しかった。著者は、゛苛立ち゛をありとあらゆる対象にぶちまけているだけのようにも思える。あとがきで弁解はしているものの、この本を読んでも元気になるということはない。難しい文体に挑戦しているのはいいが、論旨がいまいち明快でないのは否めない所だ。
読了日:09月07日 著者:蓮實 重彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13251783

■逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)
★★★★☆ 逃走「論」といっても、一つのまとまった体系論ではなく、共同討議や短いエッセイなどを“ざっくばらんに“収めた、スタイルの面白い書物でした。 中でも、「ぼくたちのマルクス」という短い文が良かったです。お堅いイメージから古典を解き放ち、たくさんの可能性を秘めた読み方を推奨している。逃走=闘争という感覚が、少しは掴めた気がします(^O^)
読了日:09月03日 著者:浅田 彰
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13180270

■緑の資本論
★★★★★ 素晴らしい本でしたー!9・11事件に寄せて3つの論文+ 「モノとの同盟」という構成です。「緑の資本論」は、現代の資本主義の暴力的とすら言えるグローバリゼーションに対抗するかのような、イスラム経済・宗教を描出していて見物です。「モノとの同盟」は、皮肉にも3・11事件、具体的には原子力をめぐる問題への考察の糸口を与えてくれました。それにしても中沢新一と僕の相性はいいみたいで、スラスラ読めました(^o^)/
読了日:09月02日 著者:中沢 新一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13156157

■構造と力―記号論を超えて
★★★★★ 読み終えたばかりの今、僕はくらくらしている。浅田の「スピーディーかつスマート」な記述に酔いしれてしまったのだろう。さて、近代論者たちは、浅田の提示するこのどうしようもない近代モデルを有効に批判しえるのだろうか? 本書の最後に託された、理念型としてのリゾーム型社会を、僕たちは構築していかなければならないのか。 さても、世にも恐ろしい本でしたp(´⌒`q)
読了日:09月02日 著者:浅田 彰
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13150116

■チベットのモーツァルト (講談社学術文庫)
★★★★★ 解説の吉本隆明氏も大絶賛。本書はエッセイかそれとも思想書か? 西洋思想と東洋思想を自由に横断し、しかしそこには留まらない中沢氏には脱帽ですm(_ _)m 本書は決して難解ではないはず。氏が言ってるように、この本はポスト構造主義の範囲にあるので、関連した人物の著作などを参照してみることをオススメします♪
読了日:09月01日 著者:中沢 新一
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13136696

■真昼の女
★★★★☆ 暗い…暗かった。。ドイツ“文学“と呼称してもいいんじゃないでしょうか(^_^;) <※ネタバレ> 最後らへんの、森の中で主人公が息子のペーターを見放していく心理過程が、分かりませんでした。何故? まあさておき、人一人の半生のダイナミクスをドイツ文学的に描き示した、良作だと思います(^O^)
読了日:09月01日 著者:ユリア・フランク
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13129272

■トランスクリティーク――カントとマルクス (岩波現代文庫)
★★★★★ 『トラクリ』『世界共和国へ』『世界史の構造』は、著者が断言するように、その強固な一貫性(揺るぎない姿勢)を示しています。中でも、『トラクリ』での柄谷の仕事は志向。 マルクスにカント論を持ちこみ、カントにマルクス論を持ち込み、しかしそれで終わりではない、批評から思想への転回。カント論が精密さを欠いていたり、この時点ではネーション論が抜け落ちているとはいえ、僕はある種誇りにすら感じる一冊でした(^o^)/
読了日:09月01日 著者:柄谷 行人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13129230


▼2011年9月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/95093/matome

▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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音楽をはじめとした、「芸術・文化」の在り方を検討して、そこから日本社会のあるべき構造を考え出していくのを目的としています!
私にとっては、新しい試みです。

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プロフィール

HN:
misty
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/03/19
職業:
学生
趣味:
読書/音楽鑑賞/音楽制作/小説執筆/美術館巡り
自己紹介:
学生をやっております。
*好きなモノ・コト
自分哲学すること。
音楽を聴くこと、観ること、演ること、造ること。
映画鑑賞。静かな空間。くたびれた電車の中。美術館。
江國香織。遠藤周作。田口ランディ。

*苦手なモノ・コト
喧噪。口論。理論づくしの人。
早起き。健康的な生活。
デスメタル。精神性のない形骸的ロック。


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