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発信主義。:「抱えるくらいなら、発信【発進】せよ」 **** mistyの目に映る様々な社会現象を、考察・検討を通してグダグダ考えましょう。

フルハウスは嗤う

   

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たばこ禁煙[運動]について ある一つの視点からの考察 2


 もちろん、この時点で「暴力」だとするのは早計である。
そこで、いくつかある中から、あるひとつの禁煙[運動]の一つの形態を取り上げよう。

大部分かどうかは定かではないが、ある一定の場合に多くみられる形がある。
 「広告」(ないし、それを伴った呼びかけ[運動])である。

 諸々の個人が手掛けたポスター、それの展覧や諸団体への提供物としての「作品」、たばこ箱に異様に大きく表示されたメッセージ、テレビCMを用いた呼びかけ、新聞に載っているチラシ・・・。

 これらは、ひとえに、「広告」として、その性質をまとめることができるだろう。
上のような例は、近日にいたって、本当に多くなっていると実感する所もある。
 政府が、2月末に、公共機関での喫煙を原則廃止すると言った案を検討していることが、かなり影響をおよぼしているのかもしれない。
 しかし、それ以前から広告を用いた呼びかけ[運動]は、多数に存在していたはずである。

 これら広告は、われわれの身体を直接しばりつけるものではない。すぐさま、喫煙者その人から、たばこを奪う、といった物理的力をもつわけではない。
 その意味で、これらの[運動]は、決して動的(active)なものではありえない。

しかし、その事実が、一つのことを鮮明に浮かび上がらせる。
 「広告」は、人々の身体でなく、人々の心の奥底に忍び込むような力をもっているのである。

それを「精神的(作用・力)」とまとめることもできるだろうが、内容に一歩踏み込むために、その表現をあえて避ける。

 時に強烈(それらがしばしシンプルに見えるようなことがあっても)・過激な広告は、何より人々の心奥底へ訴えかける。内心に、ズドンと響かせるようなことを目的としている。
 そのために、心に響くためのメッセージが、幾多にもわたって考えられ、そして応用されるに至っている。 
何より表現にこだわっている面があるというのは、上のようなことが事実であることを物語っているであろう。

 身体に影響をおよばさずとも、精神のもっと深い所へ、攻撃の矛先を向ける。

それゆえ、静的な暴力、というのである。
この時、静的な暴力動的な暴力は、ともに「暴力」であり、それらが力の優位の関係の上に立つものではない、ということを言っておかなければならない。
 それらは、内容を同じくするため、ただその表象される様子・原動力・態様が異なると言うだけである。

 とりあえず、ポスターやTVCMでの呼びかけといったものを、静的な暴力として呼ぶことを、一応了解されたい。

それでは、静的な暴力とは、どのようなことを意味するのだろうか?


 動的な暴力に代わるものとして、静的な暴力がしばしば行使される、ということがあることを、挙げておきたい。

これは、話が飛んでしまうが、諸外国の昨今の外交戦略としてよく用いられているように、私には思われる。

「アメとムチ」という言葉があるが、少し似ているかもしれない。
 アメリカは、良くもわるくも、外交戦略に長けた国である。
 かつては、アメリカも、動的な暴力のみに頼って、若しくは動的な暴力を主として、外交をすすめていたことがあった。 冷戦期のアメリカ外交は、好例のように思われる。

 軍事力。それらは人的資源と物的資源に大別される。兵士・兵隊・司令塔、ゲリラ戦隊等々が前者の場合で、核兵器・ミサイル、爆弾、航空、戦車などが後者の場合にあたる。

 ひとつ覚悟して言わなければならないのは、アメリカは、自国の正義のためにしばしば他の一切の正義や善を侵害する傾向がある、ということだ。

 それでも、アメリカは、軍事力の直接の行使を差し控えることもある。しかし、重要なのは、それで終わらないということである。
 他の国との接触(とくに、緊迫した)を図るとき、たいへんに怖ろしいのだが、彼らの力をもってして、別の、オルタナティヴな行使を実行することがある。

(続く)

misty @
 

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学生をやっております。
*好きなモノ・コト
自分哲学すること。
音楽を聴くこと、観ること、演ること、造ること。
映画鑑賞。静かな空間。くたびれた電車の中。美術館。
江國香織。遠藤周作。田口ランディ。

*苦手なモノ・コト
喧噪。口論。理論づくしの人。
早起き。健康的な生活。
デスメタル。精神性のない形骸的ロック。


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